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トム・ラス『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』

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本書を読もうと思ったきっかけは、またもやインターネット上のどこかで紹介されていたからだったように思う。そこでは確か自分の適性を知るための本と紹介されていて(タイトル見てもわかるのだけど)、いつも自分がどういう方面に適性があるのか理解できていなかったため、自分を知るために読んでみようと思ったのだった。

 読んでみるまで知らなかったのだが、本書は「ストレングス・ファインダー2.0」という適性検査みたいなものを受けるということを前提としており、巻末にWebテストのためのアクセスコードが付いている。そのテスト受けると個人ごとの適性がわかるため、それを詳しく理解するために本書で解説されている適性ごとの説明を読むという感じだ。アクセスコードは1度しか使えないため、本書を中古で買ってもダメということだ。自分もアクセスコードの存在を知らなかったので中古本を買う予定だったが、たまたま手持無沙汰の時に書店で見つけたために新品で購入した。無駄な買い物とならなくて良かった。本書付属のアクセスコードからのWebテストでは34種の資質のうち、自分の強みといえる上位5種を示してくれる。さらに追加費用(自分の場合は$39.99だった)を支払えば、残りの資質の順番と説明も明らかにしたレポートを見ることができる。上位5種でもいいけど、他の資質、特に下位の資質についてどんな結果となっているか知りたかったので追加費用を払ったのだった(高かった…)。

 

「クリフトン・ストレングス・ファインダー」は、"強みの心理学の父"故ドナルド・O・クリフトン率いるギャラップ社というところが開発した、人間の強みを発見・説明するための評価方法で、2001年に本書の旧版が出版されたようだ。旧版出版後10年間で蓄積したデータを基に精度を上げた評価方法となり、それぞれの強みに最新の知見を足して、より個人ごとに強みの評価が細かくできるようになったとのこと。

 

「クリフトン・ストレングス・ファインダー」では、ざっくりいうと、弱みを克服しようと努力しようとするんじゃなく強みを磨いていこうぜ、っていう考えを基にしているようだ。各人が得意な分野に注力した方が全体で生み出す利益は大きくなるというような話。確かに得意な分野や適性のある分野のほうがモチベーションも生まれ、どんどん良い成果を出せるような気もする。まぁ欠点克服も効果はあると思うけど、そこに注力し過ぎるなってことかもしれない。

 

自分がテストを受けた結果は下記の通りだった。

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1. 原点思考

この資質は、現在を理解するために過去を知ろうとする資質らしい。歴史上の出来事や人物に興味を持っているというのはその通りで、確かに歴史は好きな方だ。確かにWebテストで歴史好きか?みたいな質問があってそれにポジティブに答えたからトップの資質に入ったのだろうか。この資質により、どうやら自分は過去の出来事などから現在の結果の因果関係を探ろうとするようだ。

 

2. 回復志向

何か問題のあるものを見つけ、その原因を探り、それを解決するというのがこの資質らしい。問題対応が上手らしいが、自分としてはホントか?って感じだ。"改善するのに何が必要かの判断の際に自分の直観に頼る傾向"とか"良い結果を残せなかった理由を正確に突き止めるまで落ち着くことができない"とか"変更や訂正を行うことで自分を高める方法を常に模索している"とかは思い当たるところがある気がしないでもない。問題解決能力を活かせる職業として、医療やコンサルティング、コンピュータープログラミング、カスタマーサービスなどが挙げられている。トラブルとか基本関わりたくないと思っているんだけどなぁ。

 

3. 共感性

他の人の気持ちを敏感に感じとることができる資質らしい。"他の人から愛情を持たれたいと願っている、他人の人生に喜びを与える方法を探している"とか、"人々の感情、ニーズ、考えに非常に敏感"とかは自分の認識と近いかもしれない。

 

4. 慎重さ

意思決定や選択する際に細心の注意を払って、目の前の障壁を予測する資質とのこと。"あなたのことを軽率とか衝動的と形容する人はほとんどいない"とか、"物事を徹底的に考えてから発言や行動を起こす"とか、"友人を慎重に選び、数よりも質の良い関係を持つことがあなたにとって重要"らしい。判断をする際にはいろいろ情報取集してから決めたり、慎重に進めようとするところはあるかもしれない。たまに途中でめんどくさくなってテキトーに決めてしまうことも多々あるのだけど。まぁ慎重って長所でもあり、行動が遅くなりがちっていう短所でもある。確かに腰重すぎるときある。

 

5. 調和性

対立を好まず、合意点を探るという資質。

意見の衝突よりも、なごやかーに物事が進むことを好むところはあるかもしれない。"多くの場合、他の人に意見を求め、その意見を聞いてから自分の見解を披露することがある"。確かに人の意見を参考にすることはかなりある。買い物とか、何かの選択とか。"あなたは実用的に物事を考え、感情が安定していることを好む、共通点と解決策を見つけられるように他の人を助け、言い争いを未然に防ぐことができる""日常的に人と対立する職場、状況、環境は避けてください。大量に勧誘の電話をしなくてはならないセールスや非常に競争的な職場での仕事は、あなたをイライラさせるか落ち込ませてしまう"ようだ。あんまり争わず仲良くやっていこやー的な性格からこの資質が上位に来たのかもしれない。

 

上位5種はこんなもんで、あとは個別化、学習欲、分析思考、信念、適応性などが上位として挙げられた。

 

上位の資質については確かになぁと思うところと、そうか?って思うところがあったけど、逆に下位の資質には納得するところが多いんだよなぁ。自分の短所は見えて、長所はよく見えてないってことなんだろうか。なんにせよ、「クリフトン・ストレングス・ファインダー」は強みである上位資質を理解して、それを活かすための行動していくことが重要としている。資質に合った職種とかをもっと紹介してくれれば良かったけど、それは資質を参考に自分で探していくことになりそうだ。資質の解説とか、同テストを受けたほかの人の記事などを参考にして資質に関する理解を深めていきたい。また、本書では明らかになった資質について他の人と共有することを勧めている。身近な人がどういう資質を持った人であるかを知ることができれば、よりその人と良好な関係を築きやすくなるからだろう。周りに興味ある人がいれば受検を勧めるのも良さそうだ。

 

自分の適性についていまいち理解できていないけど、何をしたらよいのかわからない人は一度受けてみてもいいかもしれない。まぁ自分は明確な方向性みたいなものが得られたわけじゃないけど、自分自身の見方の参考になった気がする。

 

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0