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読んだら忘れない読書術(樺沢紫苑)

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精神科医である樺沢紫苑氏の「読んだら忘れない読書術」を読みました。「アウトプット大全」に続き、樺沢氏の著書で読んだ本はこれで2冊目となります。

 

最初に読んだ「アウトプット大全」でいろいろと勉強になることが多かったので、同著者の他の本も気になり、今回の本を読むことになりました。

 

また、個人的な経験として、本を読んでも結構な時間が経つと内容をはっきりと思い出せなくなり、再度読み直すということが今までにありました。正直それは時間の無駄だと感じていて、読書中にアンダーラインを引いてそれをメモとして残すことをやったこともありましたが、いかんせんその書き出すのが面倒になり、結局なにも変わらないというのが現状でした。一応アウトプットに近いといえそうですが、やり方が悪かったのでしょうね。それを踏まえ、現在では一応誰かの目に留まるかもしれないという緊張感のあるインターネット上にこうして本の感想やメモ内容をアウトプットして、少しでも身につく読書をしようとしているところです(実際できているのかは怪しいですが…)。

 

本書では、月20~30冊も読む読書家の著者が勧める読書の利点、読んだら忘れないようにする読み方、本の選択術、電子書籍のメリット、本の買い方、オススメ本などが紹介されています。「アウトプット大全」と重なる内容も出てきますが、それによって「アウトプット大全」の内容の記憶も思い出され、改めて著者が重視するポイントが印象に残ります。本書内で出てくるように、読んだ内容が記憶に残っていないということは、自分にとって何の役にも立っていないことなのです。いやー内心ではわかっていましたが、痛いところを突かれた感じです。今後は時間を無駄にしないよう、本書を参考にしっかりと身になる読書をしていきたいと思います。

 

  • 解決法を知るだけでストレスは軽減する
  • 動物実験…レバーを踏んで電気ショックを制御できるマウスとそうでないマウスは、電気ショックを受ける回数や時間は同じでも制御できないマウスは衰弱が早いなどストレスの影響が大きかった。
  • 「どうしていいかわからない」状態において最もストレスが強くなる
  • 対処法、解決法を調べて「なんとかなる」(コントロール可能)と分かっただけで、状況をまったく改善していなくてもストレスの大部分はなくなる=読書によって解決方法を知るだけでもストレスは軽減する
  • 「言語情報」が脳内に入ってくると扁桃体の興奮が制御され(不安が静まる)、それに伴い気分が改善され、決断能力が高まる
  • 脳科学研究の進歩で、脳細胞は20歳を過ぎても分裂、成長し、さらにそれは一生続くということが分かった=人間の能力は、脳を鍛えることによって一生伸ばし続けることができる。
  • 様々な研究により、読書が「記憶力」「思考力」「集中力」「情報処理能力」「共感力」「コミュニケーション能力」「創造力」などを鍛えてくれることが判明している。「共感力」は特に小説を読むことで鍛えられる。
  • 自分の頭でいくら状況を打破する方法を考えても限界がある。しかし「本」を読めば何千、何万人もの先人の知恵を借用できる。
  • 本をたくさん読めば将来の選択肢を広げることができる。自分では2つしか思いつかない選択肢も、本を読めば4つに増やすことができる。
  • 私が考える「本を読んだ」の定義は「内容を説明できること」、そして「内容について議論できること」。感想や自分の意見を述べられなければ本を読んでいる意味がない。
  • 感想や意見を述べられないということは言い換えると「アウトプットできない」ということ。「アウトプットできない」ということは自分の行動に影響を及ぼさない、ということ。
  • 脳科学的には、読書中にラインを引くことは間違いなく脳を活性化する。なぜならば、脳の中で「字を読む作業」と「手にペンをもって線を引く作業」は全く別の領域で行われているから。さらに「字を書きこむ」のは、また脳の別部分で行われる。
  • どこにどんなふうにラインを引くべきか?それは「気づき」が得られた部分であり、「気づき」とは「ああ、そういうことか」という、自分にとっての新しい発見。1冊の本から3行のラインが引ければ「1,500円の書籍の元がとれた」といえる。
  • 1冊の本から情報を搾り取る能力(スクイーズする能力)をアップさせるにはどうするか。それはアウトプットを前提にインプットするとということ。
  • 「アウトプットをしないといけない」という軽いプレッシャーを自分にかけながら本を読むようにすると、不思議なことに今まで気づかなかったことにたくさん気付けるようになる。そして気づきがあった場合、すかさずメモするということも大切。
  • 何か物事を行う場合、制限時間を決めると集中力がアップし、脳が高いパフォーマンスを発揮する。
  • 何かの作業を行う場合、その集中力は初めと終わりで特に強くなることが知られている。15分で本を読むと「初頭努力」で5分、「終末努力」で5分、合計10分の「記憶力の高い状態での読書」が可能になる。これを4回繰り返すと、60分中40分までもが「記憶力の高い状態での読書時間」になる=スキマ時間を有効に活用して読書するべき。
  • 寝る前に読書することで記憶を最大化し、さらに睡眠にも入りやすくなる。
  • 「次に目がめた時には問題の解決法を思いついている」と強く念じて眠りにつくと朝にひらめきが起きやすいそう。これは「追想法」と呼ばれる。寝る前に情報をインプットすると朝起きた時に意外な着想を得ることができる。
  • パラパラ読書術…まず本を本格的に読み始める前に目次に目を通し、全体をパラパラと見通して全体を把握する。次にその本を読む目的を決める。その本から何を学びたいか、その本から何を知りたいかを定める。そして「速読」で読むか「精読」で読むかを決める。こうして「目的地」と「行き方」を決めて読むことで本を読む速さもアップし、その本からの学習効果も高まる。
  • 人間の脳は「少し難しい課題」に取り組んでいるときに最も活性化する(ドーパミンが出る)。
  • 本を読む場合は2つの難易度を設定することができる。「本の内容」と「読むスピード」だ。「本の内容」の難易度は買った瞬間に決まるが、「本を読むスピード」は自分で調整できる。普通は1冊読むのに2時間かかるとするならば、1時間45分くらいで読み終えるようにいつもより早いペースで読んでみる。そうすると漫然と読んでいるときと比べて「ほどよい緊張感」が生まれる。
  • ビジネス書や実用書を読む場合は、適度にタイムプレッシャーをかけて「ギリギリ」の難易度を調整することで記憶と学びを最大化できる。
  • 「おもしろそう」と思って本を買ったなら、買った直後からすぐに読み始めること。そうするとワクワク感に包まれながら、つまりドーパミンが分泌された状態で読み切ることができるので、強烈に記憶に残すことができる。
  • 例えば1か月の間に全く異なるジャンルの本を5冊読む場合と、同じジャンルの本を5冊立て続けに読んだ場合、どちらが記憶に残るか。答えは、「固め読み」した方が圧倒的に記憶に残りやすくなる。同じジャンル5冊の間で相互に関係性が生まれるので、意識しなくても比較・対照しながら読むことになる。
  • 読書を投資と捉えれば、投資の種類ごとによって本の種類も異なる

   短期投資…ノウハウ本(今すぐ活用できるノウハウ)
   中期投資…仕事術、勉強術についての本(働き方や勉強法)
   長期投資…思想、哲学、生き方についての本(心の栄養)

  • 投資の世界と同じように読書の世界においても、短期、中期、長期投資の本をバランスよく読むことでノウハウだけでなく本質的な人間的成長も得られる。

 

 

読んだら忘れない読書術

読んだら忘れない読書術