映画『たそがれ清兵衛』を観た
映画『たそがれ清兵衛』をアマゾンプライムビデオで視聴した。この映画は以前にも1度観たことがあったので、今回は2回目の視聴だった。
今作は2002年の映画で、『男はつらいよ』シリーズなどで有名な山田洋次監督の作品。まぁ自分は映画を頻繁に見る方ではないので山田洋次監督の作品も殆ど知らないのだけど。今作は日本アカデミー賞でもタイトルを総ナメしたり、海外のアカデミー賞でもノミネートされるなど、かなり評価の高い作品のよう。そのため、一度観ておくかといった気分でだいぶ前に一度視聴したことがあった。そして今回、昨今のコロナ禍により年末年始の帰省を断念したこともあって時間ができたため、久しぶりに映画を見てみようと思い、過去に観たのをもう1度観てみるのもいいなと思って今作を選んだのだった。
今作の主演は真田広之で、幕末の山形県にある小さな藩の下級武士、井口清兵衛を演じている。清兵衛の幼馴染である朋江として宮沢りえも出演している。
まず言うまでもなく、真田広之がめちゃくちゃかっこいい。そして清兵衛の人柄が、真面目で誠実で思いやりが深く、剣の腕は立つが謙虚、といった感じで素晴らしい。自分のことはどう思われてもいいから家族を大事にしたいという思いが出ていて、なんかジーンときた。娘から論語を勉強する意味を聞かれて、裁縫のように分かりやすい成果はないとした上で、「自分で物事を考える力をつければどんな世の中でも暮らしていける、それは男女で関係ないんだ」ということを諭すシーンがなんか印象に残っている。
宮沢りえも綺麗で素敵すぎ。昔仲良く遊んでいた幼馴染と再会して…っていう流れは鉄板かも知れないけど最高。
以前に観たときは正直そこまでグッと来た覚えはなかったんだけど、なぜか今回は泣きそうになる瞬間があった気がする。終盤の殺陣シーンはかっこいいが、その他には大きな盛り上がりとかはない、比較的淡々とした映画だと思う。それでもというか、だからこそ、終始感じさせられる清兵衛の生き方・哲学に「イイな」って思うんじゃないかなと思う。高評価なのも納得。他人に薦めたい映画がまた1つ見つかった気がする。